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2024年3月



2024/3/1


夜までずっと作業。






2024/3/2


朝、疲れて起きられなかった。1人でいたい。昼になると人の車に乗って、新しくできた場所に行った。人が帰ってきて、高原の家に帰った。






2024/3/3


明け方、栃木の祖母が死んだ。夜、ごはん。






2024/3/4


朝から夕方まで、農家さんの家でポットバイト。ビニールハウスの中は土と光で青く、きれいだった。昨日の酒が少し体に残っていて、多分少しだけ気持ちが悪い。朝と夕方、2回同じ場所で転んだ。風呂に入って、拗ねた人と一緒に焼肉。






2024/3/5


朝から昼までポットバイト。そのあとすぐにシャワーを浴びて、面接に行く。声が響く場所で自分が何を言っているのか分からなかった。少し落ち込む。洗濯をしにいって、アジトに張ってある紐にかけると、どこかの路地裏みたいでよかった。陰ができたライトの下で作業をする。






2024/3/6


午前中買い物をして、車検に出していた車を取りに行った。ピカピカの白い車。今日も同じ作業をする。






2024/3/7


作業。明日の準備で自分の荷物をまとめる。






2024/3/8


7時30分から初めて会う農家さんの家でポットバイト。何万個のビートの種を見た。


24歳と答えて、別に若くもないなと思う。年相応の見た目になりたいという気持ちと、反発したい気持ちのふたつを考えていると、急にどうでもよくなった。髪の毛はとりあえず伸ばしてみる。


17時にバイトを終えて、着替えてから空港まで車をとばす。北海道の日暮れ前が好き。独り占めしている感じがする。


途中、何故か4WDが外れたままカーブを曲がってしまい、反対車線のバスとぶつかりそうになった。クソがー!と言いながらエンジンブレーキに切り替えて、なんとかなる。そのあと、クソがーっという自分の声を思い出して元気になった。


ギリギリに空港に着いてじゃがりこを食べた。飛行機に乗って甘栗を食べる。21時ころ、羽田に着いて、北千住行きのバスに乗った。バスから見える空港の駐車場に停まったすごい量のタクシーの、1台ずつに人が乗っている。


24時前に家から離れた駅に着いた。北千住って23区内なのか。






2024/3/9


朝起きて、シャワーを浴びてご飯を食べる。2度寝をして、喪服に着替えた。昼から葬式。お腹が減ると落ち込むので、その前にコンビニの丼を食べた。


半年経たずに身内の葬式があるのは初めてだったので、葬式に少し慣れた体を知ってびっくりする。10年くらい会っていなかった人を見た。


焼けた祖母の頭蓋骨と下顎の骨を触る。肉よりもさっぱりしていて悲しくなかった。死んでしまった今よりも、生きていたときの方が悲しくて辛かった。分からない。






2024/3/10


祖母の家の2階で寝たけれど、寒くてあまり眠れなかった。朝方に電気毛布をひっぱりだす。


起きて、光がきれいな家だと思った。自分がそう思えるまで片付けたことを思い出して嬉しくなったけど、それだけだった。今、ここで生きていく気はしない。


たくさん掃除をして、親戚が来て、夕方の飛行機に乗るために家を出た。北千住で降りて、父の誕生日のプレゼントを買う。人のためにものを選ぶエネルギーを思い出した。プレゼントをうまく受け取れない自分が嫌になる。


バスに乗ると眠っていて、ターミナル2についた。桜あんぱんを3つ買って、搭乗口の近くでカツカレーを食べる。鳥取行きに小池さんが来ないらしい。飛行機の中で読もうと思っていた本は全く頭に入らなくて、今読む本じゃないと気がついた。


帰り道、近くの温泉に寄った。お腹がいっぱいで、ある程度清潔で、体が温かければ自分の機嫌はとれる。


対向車線のハイビームに苦しみながら、濤沸湖のまえを通った。


エレファントカシマシが好きだと気づいて嬉しい。アジトに着くと、犬が喜んでくれた。






2024/3/11


朝から作業をした。ラジオをつけっぱなしにして、時間になったら外に出て黙祷をした。煙をつける。


向き合いたいことはたくさんあるのに、いちいち形式をとって形にしようとすると、それに対して疑問にもってしまって億劫になる。木を削るとか土をこねるとか、理由のないものにそういうものが含まれているのがいいと思うけど、たいして気も乗らずにいる。


もっと形に対して気楽にいたいけど、毎日手を動かしていないから何もできない。落ち込む。


夜、斜里を離れる人の送別会をした。美味しいご飯を食べて、歌う。スナックに行くとは思わなかったので、長靴だった。






2024/3/12


2人が高原に帰ってしまって、4日間くらい1人になる。1人だと全ての行動が早く終わって、ちょっと寂しい。夜、1人でこの場所で眠るのは怖かった。冷蔵庫の音がうるさい。






2024/3/13


シャワーを浴びて、うどんを食べた。作業をして、お昼に蒸し野菜を食べる。作業をしているとすごく落ち込んだので、お風呂セットを持って車に乗った。


今月初の原生花園に行く。何度も溶けて固まった雪は、氷のように固かったり、柔らかかったりして歩きにくかった。流氷は午前の風で沖まで流されたらしいが、午後の風でまたこちらに戻ってきたらしい。


久しぶりに見た海の水は透きとおって、溶けかけた氷たちは誰かの忘れものみたいにころころしていた。ここが一面に真っ白だったときよりも、今の方が好き。風が強くて長くいられなかった。


グリーン温泉に行って、明るいお湯に浸かる。たくさんの人がいたけれど、みんな風景みたいだった。夜、zoomで人と話して、動かなきゃ動かなきゃと思ったけれど、仕事終わらせなきゃと思った。






2024/3/14


朝早く起きられたので、ラジオから流れるままラジオ体操をした。首が凝っている。部屋中を片づけて、気を落ち着かせた。お粥を食べ、作業をする。昼寝をして、作業をした。


そういえば4月と5月が無収入なことに気がつき、間違えたと思った。農家さんに頼んでバイトをさせてもらうしかない。また、5月から働くことを考えて、週5で働くのは初めてだと気がついてへこんだ。


落ち込んだので、歩いてスーパーまで行く。歩くのは初めてだったので木や草がゆっくり見えてきれいだった。きのこと根菜と肉を買ってスープをつくる。美味しかった。






2024/3/15


作業をしていると、農家さんから電話がきて、芋切りバイトの話をした。そのまま流れで一軒家を探しているというと、うちに余った家があるからそれで良ければと言われた。次の日に見にいく約束をする。これで決まればすごくいいなと思った。






2024/3/16


10時から家を見に行く。峰浜のよく通る道沿いの家だった。5LDK家具付きで、冬は除雪もしてくれて、ボイラーも新しいのに変えてくれるというので、その場で借りる約束をした。家賃3万円。大きな窓から木々と畑が見える。いい使い方をしたい。






2024/3/17


午後から町内の市民ホールで開かれるダンスの発表会を見に行った。思ったよりもたくさんの人がいて、DJとかもいた。最初は幼稚園のクラスの発表で、小さな足と手が動くのを見て泣きそうになった。上手な人や楽しそうな人たちを見て、すごくいいことだと思った。


最後にゲストで東京から来た人や本当に上手な大人たちがダンスをしていたが、プロになりすぎると、見ても詳しいことは分からないので、小さい子が踊っている方が感動するということに気づいた。ゲストは難しい。


1日中風の強い日だった。畑の雪が溶け出している。






2024/3/18


作業がひと段落しそう。夜はポテトとササミを揚げて、バジルとトマト缶でパスタを作った。






2024/3/19


片付けと昼寝と野菜スープとさつまいも。






2024/3/20


新しい家の掃除。大家さんと一緒に話しながらモノをしまったり、捨てる。どこで作業して、どこで寝るか決めてみたけれど、あまりしっくりこない。大家さんが帰ったあと、1人になってコーヒーを淹れるといい家だなと思った。






2024/3/21


雪が降っている。なんか落ち込んで、気が抜けると涙が出続けたので、旅にでろと言われて根室方面に車を走らせた。同じ雪の道でも、木の種類や雪のつき方が違うと思った。涙とコンタクトレンズは相性が悪いみたいで、泣き止むと目が霞む。


看板通りにまっすぐに進んで、野付半島の入り口を斜めに曲がった。冬に来るのは初めてだったので、こちらにもびっしりと流氷があって驚いた。防波堤がなく、道と同じ高さに海があるので、知床よりも近く当たり前のようにある。


番屋だらけの人のいない道をゆっくり走る。右側には白鳥がいて、湖は凍り、溶け出した雪の間から何かを食べる鹿の群れがいた。力のない笹の葉が黄色く揺れている。左側には大きな船とたくさんの浮き、流氷と丸い石があった。


車を停めて、海に近づく。たくさんの氷の白いかたまり。この中にたくさんのプランクトンがいて、多分クリオネもいて、氷の下にはたくさんの生きものがいることを思う。少し見えている海の波が、強い命のように見えた。海の向こうには、雲の間から択捉島が見える。


丸い石をいくつか拾って車に戻る。少し走って動画を撮るために車から降りると、狐がどこからかやってきておねだりをしてきた。無視をして動画を撮っていると、こちらを見ながらあくびをして糞をした。


帰り、街に寄ってマックとミスドを買う。知らない日帰り温泉に入ると、体が温まって嬉しかった。露天風呂で針葉樹をずっと見ていた。鏡を見ると、頬が少し腫れて赤くなっている。流氷を見ていたときの風だろうか。


帰り道、暗くなってもまだ落ち込んで涙が出たけど、みんな死んだら骨になるのだと思うと、泣いている理由も分からなくなった。






2024/3/22


朝、そわそわしたけれど日記をまとめて書いて更新する。そわそわする割にすごく眠かった。昼前から知床自然センターの奥での搬入作業。時間が限られた仕事の引き締まる感じは好き。


寒い場所での作業を終えると、今までの手仕事が人目にさらされる怖さを感じた。途中から参加した仕事なので、その責任のなさも相まって、余計不安に感じる。けれど、もう終わったことなので終わり。


帰ると、これまでの3ヶ月くらいの緊張がどっと抜けたようで、床でずっと眠っていた。






2024/3/23


起きて洗濯をして、峰浜の家に行った。棚を作るための寸法を測って、木材を取りに合鍵のある斜里の建物へ行ったが、鍵が回らなくて入れなかった。家に戻り、床に寝転びながらズキズキする頭を感じる。


窓の砂を掃除した。家の中をとりあえずうろうろしてみた。棚を作るところを何ヶ所か決めた。斜里の建物の大家さんに電話して、明日の9時に建物の前で会う約束をした。ウトロの家に帰る。流氷はまだびっしりと沖まであるけれど、海岸の方は水溜まりのような海が見える。ここで眠る最後の日。犬が家の中で走り回っている。


骨のことを考えながら、生きている人たちのことを思った。正当に認識できているのか分からない。きっと会っても、そんなには分からない。







開かない合鍵の本体を確かめたくて、大家さんに電話をして朝の9時に建物の前で会った。そこで、今までここの合鍵だと思っていたものは、栃木の家の鍵だったことに気がついた。面倒くさいのでそのことは言わず、また鍵を預かって、4月に会う約束をした。


天井からこっそり木の板を取り出して、車に積む。前に見たよりも不思議で、何かおもしろい建物だなと思った。今のところ、1人で使いたいと思っている。


そのあと、家に使えそうな木の板を海で拾った。雪の上を何度も往復して、板を車まで運ぶ。1つ、氷に埋まったすごくいい木があったので、持っていたお茶で溶かしながらなんとか引っ張り出した。初めて、氷と戦った。


博物館に行き、人と会って、信念と実行とやめることの話を聞いた。経験のちょっとした話だったけれど、伝えたいことはしっかりと分かったので、すごい人だなと思った。仕事の話をして、この土地においての体のバランスを考えた。健康で元気でありたい。


夜は友達の家で手巻き寿司をした。新しい話と何度もしたような話をしながら夜が更ける。







朝起きると、もう出発した人がいた。淹れてもらったコーヒーを飲みながら、苫小牧までの道の話をする。札幌に寄れるかな?と言って、札幌の友人に電話をしてお茶をする約束をした。急いで斜里を離れる。網走でお土産の珈琲豆を買って、4時間ほどの道のりを走った。


札幌は急に街で、車で走るのが少し嫌だった。待ち合わせのカフェでコーヒーとケーキを食べた。カナダと居場所、生活の話をして、この人とはふざけているよりも、まとまらない話を少しずつ話すのが好きだったと思い出した。


ちょっと街に出て、ぶらついてみたけれど少し違くて、北大前の古本屋でモーリス・ルブランの奇岩城などを買った。30分歩いて車に戻り、うどんを食べて、苫小牧港を目指す。


夜の苫小牧は道が真っ暗に広くて、どこを走っていいのか分からなくなる。船に乗ってすぐに風呂に入り、4人部屋にある1つのベッドに寝転んで本を読んだ。眠くなったら寝る。


ないないないです、あ、疲れてる。

椅子の間に落ちた海苔巻き煎餅を食べる。

カラマーゾフの兄弟、上だけ持っていて、古本屋で上下隣に売っていたから買ってみると、間に中があるらしかった。上上下。

フェリーの車の誘導、すごい。







携帯電話は電波がないので、もうずっと鞄の中にあった。起きたら本を読んで、寝て、夕方に起き上がって風呂に入り、2階のバブルの雰囲気がする広場でカップラーメンを食べた。


悪天候なので、船は到着予定時刻の1時間前に着くらしい。窓から見える海は、波が黒くうねっていて怖かった。自分がそんな海の上で温かいカップ麺を食べていて変だと思った。緊張も恐れもなかった。緊張も恐れもないことが変だと思った。


19時頃、大洗港につく。車の中で音楽をかけなくても、数時間運転できるようになっていた。







15度もある!風が強くてもあたたかいと思う。工事で変わった川の形。午前中から荷造りをして、夕方のライブに間に合うように家を出た。昼ごはんをたくさん食べる。


有名な人、知らない人のライブは緊張しないのに、知り合いのライブ、演劇はすごく緊張する。展示だと緊張しない。動いている人間のエネルギーを受け取るのは結構億劫なのかもしれない。本を読むことは億劫ではないけれど、向かっていくエネルギーは大して変わらないと思う。


多分好きな喫茶店に行って、ライブハウスに行ってビールを飲んだ。これからライブに出る人に会って、明日遊ぶと思うよと言った。人がたくさんいてどうしたらいいか分からず、ビールをずっと飲んだ。ちゃんぽんを食べて、巣みたいな場所で寝る。







朝遅く起きて適当に喫茶店に入ると、お客さんの男女がいて、店の人が見えなかった。その男女が、ママお客さんだよと言うと、ソファの上の何かが動き出して、口を開けて仰向けになっている人、ママだった。昨日寝れなかったらしい。


モーニングを食べて、小説を読んだ。たまに天井にぶら下がったテレビを見る。帰るとき、キッチンの手前まで食器を持っていくと、腰の曲がったママとお客さんにお礼を言われた。すごく純粋なありがとうでびっくりした。


昼過ぎ、川崎の手前の街で人と会って、家に行った。パイナップルとでかいシナモンロール。2人の部屋は小さい生きものの巣みたいだった。


雨が降らないうちに河原でキャッチボールをして、ビールを1本飲んで、おやつを食べた。たまにスケボーをして、ボールを投げた。犬がいた。桜は芽があって、雪柳が両側に咲いていた。風が強くて、服が揺れる。


家に帰って、鉄板焼き屋にいく。3人で歩くと、コロコロくっついたり離れたりして楽しい。たくさん焼いて話をした。


浅草に行って人と会う。その人の熱量にあたって、さっきまでの自分とは違う自分になっているような気がした。勢いと優しさ、3時くらいまで歌う。







勢いで外に出る。雨の中、ドトールに行った。電車で本を読みながらバスに乗った。歩いたことあるような道を通って、家に行く。知らない場所みたいだった。多分、植物が大きくなっていた。窓の向こうにある掃除のために開かれた家の窓と玄関を見た。


食べものを噛みながら、磨りガラスの中の光を見る。あまり文字が読めなくて、食べているものもよく分からなかったし、何を見ているのかもよく分からなかった。そわそわしたけれど理解することを手放して、その只中にいると眠くなった。手放すことと直感と狙いにいくことの難しさを知って、何を話したらいいか分からない。


バスに乗って眠って、降りた先の公園を歩いた。そのあと、阿佐ヶ谷に行って人と話して、すごいすらすら話すことができて、自分じゃないみたいだと思った。人によって声のトーンもテンポも変わってしまう。






朝、偶然会えた人と話して、駅まで見送ってもらった。釣り堀に行くとか言っていたけれど、スニーカーが欲しくなったので千駄ヶ谷に行った。お店の人と話したあと、また来てくださいと言われて、普段北海道なんですと言うと、だいたい驚かれるので気持ちがいい。


そのあと三鷹に行って、古本屋に寄って、友人のワークショップに参加した。参加して、大学の頃にあとでなんとなく繋がるかなと思っていものが、一緒に何かやりたいと具体的に想像できるようになっていて、びっくりした。


時間きっちりに稽古場を出て、ラーメンを食べて帰る。







荷造りをした。部屋の感覚を残したまま、自分の主要な荷物だけ移動することができるのだと思った。ものを持つこと、残すことへの不快感が昔よりずっとなくなっている。ものに対して優しくなった。


とりあえず、やるしかないんだと言い聞かせて寝る。動き回るなんて。













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