2024/11/18
朝早くから道の駅に集合し、川を歩いて、大量の生きている鮭と死んでいる鮭を見た。鳥に興味はないけれど、一緒にいる人が鳥を見ているから一緒に眺めてみた。遠いもので、何をみているのか分からなくなる。
高校の裏を通って町に出て、セコマで温かい飲み物を買う。手がかじかんで、小銭が掴みにくい。
例の店に行って一言伝えると、暗号のように部屋へ案内され、雪の舞う凍えた景色から6匹の猫に囲われた。手にぴたりとくっつく小さい頭。艶のある黒い毛が何度も行き来して、甘えている。猫の小便臭い部屋の光の白さ。
麓だけ見える山に向かって歩き、役場のトイレをこっそり借りた。休館日の芝生を歩いて、木々を見上げながら坂を下る。好きだと思った野球場を通り過ぎ、素敵な感じだと言った道を延々と歩いた。
グラウンド1周。土でできた質素な陸上競技場も、ピカピカした明るい競技場も、何故かどちらも縁がないと思った。森の奥には、アイヌ人たちの集落の遺跡がある。
丘の上で雪を見ながら、花火が上がったという方向を眺めた。排水の落ち葉の重なりを眺め、好きなものを拾う。
2匹の白い犬の前を歩いて、寺と郵便局の間を通って好きな喫茶店に行く。ソファーに向かい合って座ると、何を話したらいいか分からない。
店を出て、中学生の女の子と会って道の駅に戻る。車で送ると、その人の娘がちょうど帰ってくるところだった。
2024/11/19
透ける緑、光が透け、光があって、自分がここにいるということがよく分かる
冬が好きなのだと思う、白い光が窓いっぱいに溜まるのを待っている
2024/11/20
無理のない程度の日記、といっても使命感や決まりがないと日記は書けないと気づいては忘れる。パソコンの裏には、もらった白菜とキャベツ。
漬物にでもしたいと思って、レシピを見ているけど、なぜか漬物のレシピにまで辿りつかない。辿りつかなくてもいいと思い始めている。
この生活の弛みと諦めも、数ヶ月のものだと思うと愛おしかった。だからといって、好きなものは好きで、苦手なものは苦手。意地かクソか分からない。
連日、メルカリで買った古着が何個も届き、梱包を捨て持っている服に混ぜると、いつから持っていたものか分からなくなった。買ったという嬉しさも新鮮味もないけど安心する。
寒さが厳しくなるにつれて、部屋と外との区切りがはっきりして、空気も色も違って見えた。暖かい場所にいる体は緩んでどうしようもなくなり、寒い場所にいる体は何かひとつがとてもくっきりと際立って見える。
だから、少し暖かい自分の家が心地いい。冬の自分の家が好き。朝起きて、すりガラスが真っ白に光っている、その光の元に見える灰色のシンクとゆっくり動く自分の手。
白い息を吐く、遠くにいる人に伝えたいと思うことがたくさんある。
2024/11/23
夏前、詩を書きたいと言った言葉の返事をきいて、なぜか東京で一緒に釣り堀に行ったことを思い出した。
最近亡くなった人の詩集を読み合って眠る。6時前、左目の痛みで起きた。鎮痛剤を飲んで、家を出る30分前に起き上がり、窓辺であたたかいココアとメロンパンを食べる。
いつからか夏が忙しいものになって、暑さと共に日々を動いていた
本当は、来年の夏になったら、ぬるい川に入ったり、ダムの蝉の音を聞きながら木陰で休んでいたい
たぶん、1人でいるのも2人でいるのもそんなに変わらない
怠惰も浪漫も似ている
私が時折この地にいてこの地にいない理由も
そんな傲慢に支配されている
2024/11/25
何度も使い古した体
洗っても消えない皮膚の記憶を
私は勘違いしている
その時代
遠くの斜面に積もる雪に意識を支配され
久しぶりに乗った車の音を聞いていた
今日の陽は綺麗でした
あなたが初めて発した言葉
憧れ続けている私の窓辺
父にもらったカラスウリが宙に浮いて
私たちは次の日を待っている
ずっと寝てしまった一昨日、昨日は眠れなくて冷えピタで目を抑えていると寝ていた。最近は小麦粉を取り過ぎているので、久しぶりに米を炊いた。白菜と油揚げと玉ねぎの味噌汁とごぼうのきんぴら。納豆は、冷蔵庫から取ったけど戻した。
ものの整理を久しぶりにして、リサイクルセンターにゴミを出しに行く。帰りに胡麻油と鶏肉と段ボールを買って帰る。もらった野菜のおかげで、何も買わなくてもたくさん食べることができた。最近はキャベツが1つ500円くらいで、りんごが1つ350円くらいする。
廊下に放っておいたごぼうと大根とにんじん、鶏肉で筑前煮みたいなものを作って、大根とにんじんを千切りにして甘酢漬けを作った。あとは、にんじんのスープ。
そのあと、調子に乗って畑で採れたサツマイモで大学芋を作った。失敗したけどなんか美味しい。
2024/11/26
久しぶりに行った場所、少しだけ覚えている手つきで作業をするが間違える
これはリハビリだ、と思った
日々手を動かしている人たちを尊敬して
家に張子コーナーを設ける