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2024年10月

  • tomoan1222
  • 2024年10月9日
  • 読了時間: 5分

更新日:2024年11月20日




2024/10/9


瞬く間に10月。日記を見ると、記録のない過去の時間のことについて考えてしまうけれど、普段はずっとこれからの予定を思って生きている。きっと、いろいろと振り返る習慣が薄れてきた。


日記はやったほうがいいけれど、その日にこれがあったという日時と場所の価値観は下がった。感覚を掴んでいるから、その物事の大きさだけで十分だと思う。


この前、朝から海で釣りをして、鮭を釣った。初めて釣った大きな雄の鮭だった。回しきれない釣竿を持って、1歩ずつ砂浜を下がる。海の中から、暴れた鮭が出てくると、知り合いのおじいさんがすぐに流木で頭を打って殺した。


私は生きている姿を遠目でしか見れなかった。死んだ鮭を両手で持って、小川に置いておく。そうすれば、鮮度を保ったまままた釣りができた。


だからといって、死んだ命を放って、また新しい命に針を投げるのはよく分からなかった。冷たい皮膚に触る。張りのある体は、ここから見えないくらい遠い海を泳いで来たのだと思う。もうすぐメスと産卵の行動ができたのに、川を登る手前、ここへ引っ張られた。


求愛のための赤い体。夕方、ハサミと包丁で捌いた。皮は分厚くて、肉は目がチカチカするくらい赤かった。臭い内臓。この身を美味しく食べて、ちゃんと生きなきゃいけないと思った。いただきます、という言葉の重さ。




最近、友人たちに野菜を大量にもらって、家の中がすごいことになっている。もらうことの喜びと、それらを腐らせず美味しく食べることへのエネルギーは、どう釣り合っているのかまだよく分からない。


多分食べる量が減ったのもあって、食べているのか、食べさせられているのかというときもある。


あと、野菜をもらった喜びで、お菓子を作って持っていったりした。もらうことは、受動的な行為ではなくて、能動的だなと思う。すごく直接的なコミュニケーション。


その連鎖がすごくて、お返しが一向に終わらない。ずっと、人との間にものが行き交っている。その関係性がすごく大切で、好きだと思う。






2024/10/24


学生のときは、社会との関係性が薄かったのでなんでも自由に書くことができたけど、今は制限が多くて書きたくても書けないことがある。でも、別に出さなくてもいいことなのだと思う。


仕事の間の昼休み、ご飯を食べた後は大概車の中で目を瞑っているが、昨日は少し離れたスーパーに車を置きに行って、そこから図書館まで歩いた。珍しく20度以上あったけど、風は寒くて、赤や黄色に染まった葉っぱが綺麗だった。


綺麗だと思った葉っぱを、紙袋に拾って集める。中学生に「どうするの?」と言われたけど、どうもしない。捨てるかもしれないし、10年後も持っているかもしれないけど、今はとりあえず机の引き出しに入っている。



週末や休みの予定に体を引っ張られて、日々を大切にできていないことを分かっている。けれど、集中力がどうも手元に落ち着かない。どうでもいいことばかり気になって、疎かにしたことに落ち込んで、さらに色々なことが疎かになる。


意外と、家に人を招いたらいいのだろうな。コープで買った土佐芋ちっぷすを食べすぎてしまう。






2024/10/25


悪い習慣だと思っているものを遠ざけて、これを聞いていたら大丈夫だろうと思うものを集めて流す。山葡萄を集めに行きたい。干涸びた一房が部屋のどこかにある。


依存と信頼の違いを考えて、1つに、自分がどれくらいの自我を認識しているかのような気がした。人間、とことん問い詰めたら自我はきっとちっぽけでないようなものだけど、ふわっとした違和感や期待をどれくらい掬い取って、形にできるかだと思う。


だから、ずっと形作ることを続けた方がいいけれど、そのための生活、体調、やり方は自己管理。たくさんの例を見て、こんなことできないと卑下していたときよりは大分状態はいい。


夜、人と約束をしていたので、朝は少し動けた。






2024/10/27


昨日の夜、一昨日の夜も何人かの人が来た。うちでご飯を食べて、帰って行く人を見送る。親切にしすぎることもできるけど、割と自然に強弱を選んでいた。全ての弱っている人に優しくできるほど、心が広くない。今はまだそれでもいいと思っている。このまま生きてたら、きっと勝手に身についていく。



今日は、とっ散らかった体を車に乗せて、1時間30分、西に移動した。霞んだ景色の紅葉を、見ているような見ていないような。


少し遅れて美容室に入って、知っているけど知らない人に髪を洗って、切ってもらった。「こんな感じどうですか?」と見本で見せてくれる写真は、大体きれいな人だから、その髪の毛を自分の顔に重ねる想像はいつもできない。


軽くていい匂いの髪の毛。音楽の話をした。終わった後、女性と立ち話をしたとき、このまま抱きしめ合うのかと思った。多分、器のすごい人。


好きな喫茶店に行って、あまり美味しくないサンドイッチとコーヒーを食べた。コインパーキング200円。セコマで昼寝をして、待ち合わせのカフェに行く。


初めて話した顔の知っている人と、それぞれが生きていたことを話した。どうしようもないけど、でも、選んで生きていた。大切なものを譲ってもらって、2人で机の上に忘れて、店員さんに呼び止められる。


またねと言って、山の方の温泉に行った。とろとろのお湯に入ったあとは、体が車と同じになって、しばらく動けない。やはりfitは好きじゃない。うどんを食べて、少し歩いたあとは、コメダでとことん考える。手放しつつあること。






2024/10/28


去年とは全く違う冬を迎える。









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