北海道開拓時代からの歴史を持つ、知床斜里町の旧役場庁舎で展示をしました。
かつてこの場所で使われていた本棚や釘、自分が拾い集めていた葉や木の実などを使用しています。
私はこの土地の歴史を深く知りませんでしたが、何日もここに通うことで、壁の染みや床の音、匂いと呼応するように体が動いていました。
私が生まれる前、かつてここで行われたであろう遊びや会話、たくさんの足の動き。
そうした建物と人々との間に残るものたちと繋がりたいという試みです。