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2021年9月後半







2021/9/16 保温

札幌の友人の家を朝8時に出て、狸小路の裏道でモーニングを一緒に食べた。その後、私は新千歳空港へ、彼女は近くにあるミニシアターへ映画を観に行った。昨日から文章が書けるような思考や頭になっていて、電車の中で少し眠りなが今までの記録をつける。


早めに荷物検査を受けて、中のカウンターのような場所で文章を書く。お腹が減っていたが何を食べたら良いか分からなかった。車での空腹は、集中力のなさを意味したり、運転への危機感を感じるので、割と食べていることが多かった。また、車中泊中は体力の回復がほとんどないので、その分のエネルギーを他で補うようなことをしていた。


空調の安定した室内、食べ物がすぐ近くにある場所はあまり緊張しなかった。昔のことを書いている私は、今いる場所の影響をどれくらい受けるのだろう。わからない。





2021/9/17 時間ともの

昨日、北海道から栃木に帰ってきた。そのとき、空港で個人面談をzoomでした。男の子もいて、3人で会話をする。私は、空港の狭い通路の窓枠に腰掛けていた。その前にある扉は、空港で働く人々の出入り口のようで、制服を着た人が一礼して出入りしている。


風呂も洗濯もありがたみがない。外出先ではあれほど嬉しくて貴重だったものが、実家にいるとやらなくても良いものに感じる。いつでも全てのものが有難く感じたら良いのに。


他人の家にいるとき、その人が部屋着から普段着へ着替える行為すら、美しいと思える。自分は1日中部屋着で過ごすことが多い。






2021/9/18 do

今日の私は、やることが沢山あるのに全てどうにかなると思って2度寝をする。台風が近づいているらしい。そのせいで体が重いのかもしれない。見た夢もかったるかった。風の又三郎をパソコンで読んでいると、肩がつった。


ベットで寝ていると祖母からの鬼電で目が覚める。カレーを食べに来い。積んである洗濯物から薄い上着を取って、家を出ようとした。携帯がない。家の電話から鳴らすと、尻のポケットに入っていた。


祖母の家でカレーを食べる。北海道へ行ったことについて、母が都合良くついた嘘があるので、私は自ら北海道の話をすることができない。祖母が解釈している話に首を縦に振るだけ。


そういえば、父にもそういった話をしていない。母には電話先などでたまに話をするが、父はその話を母から聞いているだろうか。


カレーを食べて家に帰っても体が動かしにくく、眠い。ソファやベッド、カーペットに移動する度に犬がくっついてきて、頭の上に乗ったり、足元で寝る。


夕方になった。両親が帰ってくるので、少し部屋を片付けて何かを作ろうと食器を洗う。野菜を切って、温野菜などを作った。






2021/9/19 豆の樹


橋の近くの喫茶店。毎度、土日のランチタイムに来るのに、客は私1人しかいない。どうやって成り立っているのだろう。近くに会社や事務所がないし、駅からは少し離れている。


橋本環奈が出た映画のロケ地なのに。常連客とかいそうなのに。ここは煙草が吸えるけど珈琲は美味しくはない。






2021/9/21 十五夜

1人暮らしすることを決めて、物件を数個見つけた。午後になると、敬老の日を取り戻すかのようにかぼちゃのタルトを作ってガーベラを3本買った。また、十五夜なのでみたらし団子を作った。初めてなので、弾力のある白い丸ができた。祖母の家に持っていく。


夕飯も作って、風呂を沸かして、母を迎えに行く。少々頑張り過ぎてしまった。人のことを考えすぎて、自分の感情を置いてけぼりにした。


夜、私が就職をしないことを父が知って、目に見えるように落ち込まれた。そのことが、頑張った今日1日を否定されたようでとても悲しくなる。関係ないと分かっていても、今日や今までの時間、人との交友、私の人格全てを傷付けられているように感じてしまった。


コントロールでしきれない部分が体にある。その感情に体は乗っ取られてしまって、私は部屋に閉じこもって少し泣いた。





2021/9/22 祈り世代

朝に墓参りをして昼にスーパーで買った寿司を祖母の家で食べた。今まで木工のことを考えていたけど、何故かすっぽり諦めてしまった。不思議だった。こんな中途半端な人間は東京にいた方がまだいいのかもしれない。


父の機嫌が悪くなると、母が優しくなる。2人のバランスはそう保たれていて、私は良い家で育った。救いがあることが嬉しくて悔しい。


午後2時、地元の病院にコロナの注射を打ちに行った。母に送り迎えをしてもらって、看護師に言われた通りに列に並んで、書類を出して待つ。病院での話し方を知らないので、私は多分愛想がない。変なことに、手には仏像の写真本(土門拳の)を持っていた。


注射を打つ際、ぼけーとしていると注射苦手ですか?と声をかけられた。驚いて、そうでもないです、と曖昧な返事をして帰った。コロナに対して恐怖や好奇心が湧かなかった。


コロナやワクチンの合う合わないも、全ての人間を篩いにかけるようなものに感じて、分からないところは分からずに身を任せて、自分の体を信じるしかない。


家に帰ると、実家から出ることを思って物を片付けた。持っている服が、自分の思う大きさの入れ物に全て入ればいいと思って詰め込んでみる。無理矢理入れる。物が多い。道具や服や靴をどうして1つで満足できないのだろう。杉並区の不動産は水曜日が定休日だった。


朝に行ったスーパーで父が秋刀魚を買ったので、夕食は父が作るものだと思っていた。しかし父は、夕方からずっとウイスキーや日本酒を飲んでいて行動をする気配はない。


少しイラッとした。今からすぐどうにかなる問題ではないのに、それを今すぐ解決しろと言っているのか。私がどうにかなるまでずっとその調子なのか。


母が用事から帰ってきて、父に夕飯のことを聞くと、父は魚を焼き始めた。母はそのことで不機嫌になることはなく、むしろ家族仲を保とうと冷静に穏やかだった。


しかし、母は家計のことですぐ卑屈になるので、私が悲しくなるときがあった。別に食べるものにも着るものにも苦労していなくて、私もこんな自由にさせてもらっているのに。これ以上金を要求しようとしている私がおかしいのに。


全てが抱えきれない過去になっている。抱えるはずのない、抱えるべきではない記憶をいつまで持っているのか。早く忘れたい。




2021/9/23 downdown


昨夜から、自分はどうしようもないろくでなしだと思って泣いた。保険や年金や税金のことを学ばなければいけない。どうして義務教育では教えてくれないんだ。ついでにカードの使い方も教えてくれれば良い。


1人で車中泊している方がよかった。目の前の問題に対応するのに精一杯で、とんでもない先のことなんて考えないで済んだ。こうやって家があって、備蓄されたものに囲まれて暮らしていると分からなくなる。今が何で、どうなっていて、何が大切なのか。


そんな自分の触れるものや持ち物は最小限で、本当に少なくて、どうしようもなく不便であればいいのにと自己評価が上手にできなくなる。少しの救いがあるから余計に苦しい。しかも、その救いは自分の行動次第ですぐに壊れてしまいそうな危ういものだった。


ただ、ロマンを抱いているだけでお金をもらえるわけではないので、悲しい。ただ自死は罪という様々な宗教の考えがこの時くらいは理解した。宗教は、人間を統治する方法でもあるので、普段はあまり好きではないけどそこに通じる古来の人間の存在に助けられる。


朝までリビングのソファで漫画を読んでいた。けれど、その漫画は薄暗いもので気分が余計に落とされる(おやすみプンプン)。その後、ギャグ漫画を読んで持ち直した(花のつれしょん、えぶりでいホスト)。



お腹が減った。考えてもどうにもならないときは、体のメンテナンスをすれば徐々に良くなると知っていたので、風呂を沸かして煮麺を作った。体を温めたら嬉しくて、少し前向きになる。風呂から上がると、またお腹が減った気がしたので乾麺を茹でて食べた。お腹が一杯になったので眠る。


数日前にzoom授業の個別相談を申し込んでいたので、数十分後に起き、そのままの格好でzoomを繋げた。教授はある提案をしてくれて、私はその場で少し救われた。それに頼らないとしても、親に現状をきちんと話して、親以外の誰かと相談したら良いんだなと知った。


夕方、母と叔父の病院に行きたいと言った。母と一緒にいたほうが、今は互いにいいと思った。母は笑顔で、いいよと承諾する。私が運転して、病院の帰りに鶴屋というスーパーに行った。広すぎて頭がおかしくなりそうだった。


夜、親にその提案されたことを言うと、すぐさま安心し、いつも通りに戻ったので拍子抜けした。私の表情や態度が変化したというものあるだろうが、会ったこともない人のことをよくも簡単に信じることができるな!と思った。社会での肩書きや身分は大切らしい。


教授に、自己アピールの方法が大切だと言われた。壁になりたい。






2021/9/24 夜な夜な


朝、母を送った後に、縁切り神社の横にある喫茶店に行った。今日は、一昨日から続く盆のような暑さで少しへばっていたが、店は外気温と変わらず暑くて時間が止まっているようだった。ブレンドとトーストを頼んだ。先にいた老人が珈琲を飲んでいる。そこに、初老の男性が入ってきて向かいの席に座った。


喫茶店にいると、都会の方が目立たなくて良い。自分の住むコミニティの会話に安心できないのは何故だろう。全てが他人事に思えない。


また、煙草の吸える喫茶店やWi-Fiのある喫茶店は、どうして美味しい珈琲を出してくれないのだろう。ムカムカしたのでカラオケ2時間ハロプロを歌って、コメダで文章を書いた。家に1度帰り、母を迎えに行って、母が友人と公園に歩きにいくのに着いて行った。


赤い柔らかい地面は、足の衝撃が何かに吸収されるようだった。ヘッドフォンをして、目を瞑りながら歩くと、歩く音や足の感覚、色々なものが低刺激になって、歩いていることが分からなくなる。


また、街灯のない土手の上を真っ黒い服を着て歩くのも好きだった。川はもちろん、道すらも見えなくて、何をしているか分からなくなる。分からないということはとても緊張して怖くて、次の一歩が本当に想定する地面かも不安になる。それが気持ちよかった。


持論として、暗いところを歩くなら、微妙に明るいところより真っ暗なところを歩いた方が安全という説がある。自分が不審者になる。世間の不審者とか変態なんて、みんな紙一重だ。その後、学校の課題をして眠った。満足な1日だったと思う。






2021/9/25 ことのは

今日は早く起きたと思ったら8時30分だった。最近1時過ぎに寝ることが多いので朝が弱い。英語の宿題をやっていなかったので、ダラダラとGoogle翻訳を使いながら翻訳した。もう本当にやる気がないときちんと英語を学ぶ機会は訪れないと思う。


でも、Google翻訳のよく分からない言葉を自分の言葉に変えることは好きだ。翻訳をやっている知人が、翻訳アプリは便利だけど、人間らしい言葉にするのはやはり人間だから、まだ仕事はあるよ。将来はどうなるか分からないけど、と言っていた。


それを聞いて、人間らしい言葉や文法は存在するのだなと思った。勝手に使うことができるが、文化や育った環境によって変わるであろう言葉の並びや使い方。即興で自分の口から出た言葉を、文字にしてみると結構出鱈目で、何回も同じことを言ったりしている。


それでも相手と辛うじて会話できるのだから不思議だ。相手の顔や体の動きや風景を見て、自身の呼吸もして、匂いを感じて、歩いている時もあるのに、どうして言葉を理解して、自分はその言葉を出せるのか。


音の会話は、中身のない世間話や、自分でも分からないふにゃふにゃした言葉を使う。体があり、目や耳、鼻の刺激を受け取る器官があることで、私たちは適当な言葉でも、少し感じ合うことができる。


けれど、文章の場合は、文字を書く人と読む相手とのエネルギーが対等なのか分からない。自分の文章を読むことは簡単だが、誰かの文章を読むのは辛い場合もある。


英語の授業に初めて出た。これを落としたら卒業できない。



昼ご飯は13時過ぎに、野菜炒めと味噌汁とかを食べた。久しぶりに食べたので美味しい。中学生のときは、野菜炒めをよく作っていた。それぐらいしか作れなかった。最近、美味しくはないトマトジュースを飲んでいる。冷蔵庫にあるので飲んでいる。


夕方から、インタビューの文字起こしや記事作り、宿題などを終えて、久しぶりに自分が学生らしい学生だと思った。何もしないことを望んでいるが、課題などの縛りがあると提出後の開放を嬉しく感じる。友人も、学校自体は好きではないけど家に帰った時の解放感が心地良くて、学校によく顔を出すという。みんな自由を知らない。


夜ご飯を考えるのが面倒なので、昼と同じものと農家さんから貰ったじゃがいもでじゃがバターをした。美味しい、何か芋の感じが違う。





2021/9/26 mo

今日は地元の友達と会う予定があった。家まで迎えに来てくれるらしいが、直前まで集合時間が決まらなかった。また、メイクをしていたと言って30分遅れてきて、送ったメッセージを読んでおらず、違うところに迎えに来るところなど地元という感じがする。


中学生の頃から失態を晒し、だらだら付き合っていたかお互い適当だった。彼女(以下、D)は中古の綺麗なアクアに乗っていた。中学生の時から聞いているという某男性アイドルの曲が流れていた。全く知らない。


Dは、2年間の専門学校を卒業した後、その学校で講師として働いていた。彼女は今まで私に僻み癖があったが、自分で働いてお金を得たことで私との関係が対等、または少し上のように思っているように感じる。それが嬉しかった。


彼女のお金の使い方は堅実だったが、買うものは少し悪趣味だった。その感じも何だか地元っぽい。道中、同じクラスの同級生だった女(以下、E)を拾った。


この集まりの発端は、Dが栃木市にある流しそうめん屋に行きたいと言ったことだった。栃木市は足利市から1時間ほどの距離にある。何故、その場所の流しそうめんを意地でも食べたいかは分からなかったが、暇だったので着いて行った。


慣れていない怪しい運転で、Dは運転をしてくれた。道中、私のipad(携帯が壊れていた)を車とペアリングすると、何でそんなに早くできるの!?車関係に就職すれば?と言われた。


いくら私の就職が決まっていないからってそんな簡単に結びつけないでほしかったが、その言葉に思わず笑ってしまった。就職はそのくらいの気持ちでできるものかもしれない。


Eは大学4年生で、新宿の病院に就職が決まっていた。私の周りには、東京からどこに行くか、東京でどうするかの選択しかなかったので、これから東京に行くことが新鮮に感じる。


車内の会話はリズミカルなもので、音に反応して音を出した。内容は薄いが、その感覚は大切なものだと思った。地元の友達の話、メイク用具の話、話していた内容の大方は覚えていない。


目的地に近づく。Dのテンションは上がっていたが、そうめん屋は休みだった。そりゃ夏終わったからね、と私が言うと、絶対食べるまで何回も来る!と彼女は息混んでいた。そういう人もいるんだ。


Uターンできそうな道に進むと、角に行列のあるラーメン屋があった。それ以外の店がなさそうな上、空腹の中探すのも面倒なのでその店に車を停めた。


ラーメンを食べて、何故か宇都宮のショッピングモールに行った。洋服店をいくつか見て、化粧品を見た。Dはショップ店員のように色々と説明してくれた。こういう遊びは久々だったので、何も欲しいものはなかったけど楽しかった。





2021/9/27 ここはニュータウン


西荻で11時から物件を2つ見て、契約を進めた。その後、秋葉原に行った。中古の携帯ショップの店内は狭くて、上手く商品を見ることができない。iphoneSE第2世代かiphoneXは安かったので、どちらかでいいと思った。金髪の若い?男性店員に声をかけて、Xでsimの動作確認をしてもらった。


予備知識のお陰でこの辺のやりとりは上手くできたが、私のsimが少し手強くて普通のやり方では上手くいかなかった。ベテラン風のロン毛の男性店員が、小さい文字のサイトを慣れた手つきで設定していく。


10分ほど待っている間、携帯もなかったので壁に寄り掛かって待っていたら、国外のお客さんに「SIM FREE IPHONE!? SIM FREE!??!」とすごい勢いで聞かれて呆然とした。困って、金髪店員の方を見ると笑っていたので、私もつられて笑った。


全く接点のない人種に感じていたが、笑顔というのはすごいもので、一瞬だけ本当に意思疎通ができたように感じた。


携帯は何とかなって、私は2人にお礼を言うとお金を払って店を出た。秋葉原楽しいと思った。その後、国分寺のAの家に行ってどうしたかは忘れてしまった。



2021/9/28 美しい社 13時に国分寺で待ち合わせをして、電車の中でぽつりぽつり会話をしながら14時に水道橋に着いた。看板と直感を頼りに目的地まで歩く。途中見つけた喫煙所で一本吸い、東京ドームに隣接するタコス屋で連れがランチセットを食べた。


外の丸いテーブルに腰掛けて、持っていたポカリスエットを飲みながら、彼女のチップスを食べた。少し離れたところで、船の形をした大きな乗り物が半円弧を描いて揺れている。その高さが徐々に増すにつれて、人々の叫び声が聞こえた。


晴れて、心地の良い風が吹いている午後、それを眺めている。もう今日に、これ以上素晴らしいことは起こらないのだろうなと思った。


サラリーマンが通る。彼女が、サラリーマンは私たちが羨ましいだろうね、私だったら羨ましいと思う、と言ったので、そうなのかもしれない。その時は全てに対して何の引け目もなかった。


メキシカンな味を食べながら、揺れて叫んでいる人たちを眺め、久しぶりに人間界に遊びにきた者のように声を出して笑った。実際に、前回都心に遊びに出たのは1ヶ月以上前だった。


その後、少しして東京ドームの関連施設にあるスパに向かう。少し迷いながら、6階までのエレベーターに乗る。下駄箱に靴を入れて、広いエントランスを通り、受付で渡された透明のキラキラしたアクリルの棒と交換で、タオルと館内着を受け取った。


風呂には人がたくさんいたが、多くは学生のようには見えなかった。平日の昼間にここにいる人は普段何をしているのだろう。主婦が多いのかもしれない。


人が多いため流れは絶え間なかったが、風呂に入っている人は人を眺めていた。彼女はそれを落ち着かないと言って、私をサウナに連れて行った。


コロナにより更衣室、浴室内の会話は厳禁だったが、よくよく考えると風呂で話す会話はあまりないのかもしれない。あまり人と風呂に行かないので分からない。けれど、下町の銭湯のお婆さんたちは風呂場で挨拶をして近況を話していたりする。


適当な時間に出て、私は赤いワンピースの館内着、彼女は青いズボンの館内着を着て煙草を吸った。私は自分のものを忘れたのでバージニアを貰う。


女性専用の休憩室の細長いベッドソファーのようなものに寝転んで、タブレットをいじった。この施設には、ボーリング、卓球、ゴルフなど人が思いつく娯楽は何でもあるようだった。クレープ屋を見つけて、後で行こうと言う。


彼女に、モー娘。と皇居関連のネット記事を見せられて少し寝た。起きると、彼女は掲示板系のまとめサイトを見ていた。体が重くなった気がすると言われる。何かをしたことの満足感というのは、体の重さをポジティブに捉えたものなのかもしれない。私は私の体がどうなのか分からない。周りの雰囲気や一緒にいる人に寄ってしまう。


退館して、1階の中庭のようなところ、パン屋の手前のテーブルでクレープを食べた。苺とバナナとチョコとカスタード。思ったよりも普通だった。何をしているんだろうね、このクレープなんて覚えていないんだろうね。


彼女が川を見たいと言うので、駅の方向まで歩いた。交番の隣、大きな柘榴が実をつけている。卒制のことを話しながら、川沿いのベンチに座った。喫煙禁止の看板の目の前で煙草を吸う。背後には、大手の会社のビルが立ち並び、絶え間なく人が帰っていく。


黒いゆったりとした川。少し冷たい風が強く吹いている。18時。何をして、何処にいるか2人とも分からない。お互いのことを知っているつもりで全く知らないことを知っている。


彼女はそこに吹く風のことを涼しいと言ったが、私は寒かった。総武線に乗って帰った。別れ際、またねと言った。


国分寺駅でAと会ってスーパーに寄って帰る。父から貰った柚子で鍋をした。丁寧に作ったのに、最後にいれる塩の蓋が外れて、大粒の塩が入った。何とか掬い出したが、少し塩辛かった。水を入れる。うどんで締める。三つ折りにしたカーペットの上で眠る。

2021/9/29 都営大江戸線


16時30分に蔵前の事務所に行く予定だったが、道に迷って17時手前に着いた。私は覚えていると確信していたが、どうして覚えていないのだろう。


世間話をして椅子に座った。無糖の缶コーヒーを飲む。兄は私と話すことがないと言って奥で作業をしていた。私が今日ここに来た理由は、北海道のインターンの報告とバイトの申し込みだった。


北海道で出会った人々の話をして、今回の旅で感じたことや見てきたものを話した。今後についてのふわっとしたことを話した後、恐る恐るバイトのことを聞いてみた。


すると、自分のところで細々したバイトをしない方がいいよ!と言われた。代表は、私は持っている人脈を頼りに気になることを学んで、そこから新しい人に繋いでもらっていたらやりたいことが見つかると思う、と言った。


私はこれまで直感と生命力で何とかなっていたので、その考えは目から鱗だった。人との出会いで失敗もあったが、今信頼している人たちの繋がりなら確かに良い方向に向ける気がする。


私が何か目標を持って生きている限り、人に頼ることは悪くないことらしい。バイトの件は、現場の手伝いなら是非おいでと言われたので有り難かった。そこで家の仕組みや電気、排水の設備の仕組みを見て、実践的に学べば良いということだった。


確かに、六本木の現場の仕組みや人に対する配慮の仕方は勉強になるものがあった。自分を客観的に見た利点と欠点を知り、その場での役割を探す。女であることを嫌でも自覚した。それによる立ち回りは、良くも悪くも受け入れるしかないものだった。


しかし、人に頼って生きる以上、自己管理をある程度行い、心身健康でなければいけないと思った。あまり考えすぎないようにしよう。






2021/9/30 no~

Aの家に帰ったのは朝の7時くらいだった。吉祥寺西荻窪駅区間で人が歩いているらしく30分ほど足止めを食らう。体調が悪くてあまり覚えていない。


部屋に入ったら、仮の布団(カーペット畳んだやつ)が準備されていた。喉が渇く。アクエリアスを飲んで眠る。1時間後、Aが起きて出かける準備をしている。一緒に海を見に行く約束をしていた。Aの性格上、行くと決めたら、私がいてもいなくてもどちらでもいいみたいだった。

薄暗い部屋、浮かぶ人影、音のない。


眼鏡をつけたまま寝てしまっていた。視界とメガネが歪んでいる。昼にカップラーメンを食べてまた眠る。


15時頃からやっと動けるようになって、シャワーを浴びて、テレビをつけた。洗濯をして干す。どうしようもない。鬱々とする。


こんな時は料理をするに限る。スーパーで大根やグレープフルーツ、卵などを買った。2時間ほど、6品ほど作って、帰ってきたAと食べて満足する。肉団子と野菜の味噌汁(卵入り)、白菜の塩揉み、焼き葱のマリネ、大根を炊いたやつ、蕪とキノコの煮物、しらす大根おろし、お土産の饅頭。


ほとんど話さない。2人とも話すことが面倒だった。温かいお茶を飲みたい。足が冷えた。冷たい足裏。除湿の25度。室内干しの洗濯と小さな扇風機。明日は台風が来るらしい。












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